日本の女子柔道57kg級には長年にわたり「野獣」が君臨していました。
ご存じのロンドン五輪金メダル、リオ五輪銅メダリストの松本薫選手です。
日本柔道が大失速したロンドン五輪で唯一金メダルを獲得し一躍日本の救世主になりました。
その松本選手が引退し世代交代が進んだ中で実力実績との一つ抜きに出ている芳田選手、東京五輪では悲願の金メダルを目指します。
芳田司(よしだ つかさ)とは
芳田 司(よしだ 司)
生年月日:1995年10月5日(24歳)
出身:京都府京都市
身長:156cm
階級:57kg級
段位:
得意技:内股、寝技
芳田選手の妹も柔道選手
芳田選手の小学校~高校時代
柔道を始めたきっかけ
芳田選手は小学校2年生の時に近所にあった柔道道場の「円心道場」にて柔道を始めたました。
お母さんが力を持て余す娘に柔道を進めたようです。
小学校時代
柔道を始めて3年がたった5年生の時に40kg級にて全国大会に初出場、6年生になり今度は45kg級で2年連続で全国大会に出場します。2大会とも3位と言う立派な成績を収めています。
また、当時は陸上もしており、ちびっこ健康マラソン京都大会で何度も優勝を重ねたそうです。
やはり、オリンピックまで出場する選手は子供のころから全国大会で上位の成績を収めていますね。さすがです。
中学~高校時代
中学では今回同じく東京五輪柔道63kg級の代表に選ばれた田代未来選手が所属している神奈川県の相武館吉田道場に入門、中学から寮生活を始めることになりました。
ちなみに田代選手は芳田選手の1学年上になり、小学校時代から影響を受けた選手で、中学校時代は団体戦で
同じチームとして戦いました。中学2年生になるとその実力通り全国優勝を数々と達成していった。
また同期には同じく東京五輪柔道48kg代表の渡名喜風南選手がいて切磋琢磨し活躍していたようです。
その田代選手の記事です↓
高校になると福岡県の敬愛高校へ進学し、早速、初の国際大会であるドイツカデ国際大会に出場して優勝を飾る。 また、全日本高校選手権では、個人戦の準決勝で松商学園高校2年の出口クリスタに有効で敗れて3位に沈むことになる、出口クリスタとは同学年の同い年、階級も同じとのライバル関係になり、お互い勝ったり負けたりとしのぎを削ることになる。
京都で生まれ柔道を始め、中学は神奈川県へ高校は福岡県とこの行動力と向上心は素晴らしいですね。
リオオリンピック代表落選
芳田は代表選手はリオ五輪に出場することは出来ませんでした。リオ五輪代表は野獣こと松本薫選手が選ばれ、
本大会では見事に銅メダルを獲得し、2大会連続のメダル獲得となり日本柔道界にその名を刻みました
最終選考を兼ねた2016年の体重別選手権では芳田選手が優勝をしますが、代表に選ばれたのは、松本薫選手でした。
松本選手はこの大会では3位でしたが、過去の実績や2015年アスタナ世界柔道選手権大会で優勝が評価されたようです。
東京五輪代表争い
芳田選手は非常に国際大会に強い言われています。
2017年グランドスラム東京、2018年の世界選手権、ワールドマスターズ、2019年柔道グランドスラム・デュッセルドルフにて素晴らしい柔道で優勝しています。
一方、国内の大会では強さを発揮でない場面もありましたが、2019年は非常に良い柔道をし日本人選手相手でも好成績を収めるようになります。そのことを芳田選手は「苦手意識のある日本人選手に勝ったので嬉しい。
これからは東京五輪(柔道)に向けて全部勝っていきたい」とコメントしています。
2020年2月にはグランドスラム・デュッセルドルフに出場予定だったが、
左手中指のケガにより取り止めた。しかし、その後に開かれた強化委員会での満場一致により、
東京オリンピック代表が内定しました。
出口クリスタと芳田司の最大のライバル関係
出口クリスタは日本生まれの日本育ち父親がカナダ人であり、山梨学院大の途中までは日本の強化選手だった、
世界ランク最高位は2位まで昇りつめた選手です。
父親がカナダ人であることから、出口クリスタ選手は東京オリンピック代表を目指してカナダ国籍を選択しています。
芳田選手と出口クリスタ選手は1995年10月生まれの同い年、高校時代から国内外の大きな大会で何度も対戦してきました。
カナダ国籍を取得してからカナダ代表として国際大会で活躍しグランドスラム大会でも吉田選手を破り優勝をしております。
ライバル出口クリスタ選手の記事はこちらです。
出口クリスタ選手は高校時代からの芳田選手のライバルであります。
芳田選手の柔道を知り尽くし、組み手の際、芳田に良いところを掴ませない巧さを持っているますが、また、芳田選手も出口クリスタ選手を知り尽くしています。
主な大会での対戦成績は4勝4敗の完全な五分、どちらも東京五輪のメダル候補で間違えない二人、芳田選手は出口クリスタ選手とのライバル対決について「東京オリンピックでまた決勝で戦いたい。今度は私が勝ちます」とコメントしています。
二人の対決が楽しみになりますね。
2019世界選手権決勝 芳田司vs出口クリスタ↓
まとめ
引退した松本薫選手に対して吉田選手はこうコメントしています「技術面でもメンタル面でも松本さんはすごかった。引退する前に、もう一度だけ試合をさせてもらいたかった」
対戦成績は吉田選手の1敗、かつては、吉田選手が松本薫選手を追いかけ続けた、今は吉田選手が追いかけられる立場であることは間違えない。
最大のライバルの出口クリスタ選手と金メダルを掛けて東京五輪の決勝の舞台で対戦することが、日本の最大の 注目になることを期待して、東京五輪のこの柔道女子57kg級を楽しみたいと思います。
今回は最後までお読みくださりありがとうございます。
次回も魅力的な記事を書けるよう努力いたします。では。
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