なぜバレーボールの日本代表のことを全日本と呼ぶのか?

その他

全日本と言えばバレーボール日本代表のことを言います、それはなぜなんでしょうか?サッカーでも卓球でもの日本代表です・・・

なぜ、バレーボールだけが日本代表のことを全日本と呼ぶのでしょうか?

調べてみました。

スポンサーリンク

全日本とは

全日本とはまさしく日本代表のことです。

その競技の日本代表の選手たちやチームのことを指します。

全日本と言う呼び方には過去の日本代表の有り方からきていることが、調べるうちにわかってきました。

全日本の過去

バレーボールや野球や柔道のように日本では歴史のあるスポーツです。特に女子は昔から人気が高く、実業団単独チームの力が強く、この単独チームが国際大会などに出場し活躍をしていました。

1964年の東京オリンピックの2年前にバレーボールの世界選手権が行われました、この世界選手権で日本の球技史上初めての世界大会で優勝を収めたのが女子日本代表でした。

この時の日本代表の選手のほとんどが日紡貝塚女子バレーボールチームの選手でした。

日紡貝塚女子バレーボールチームは企業チームでしたが海外遠征を行い素晴らしい結果を残してきました。

そして、この日紡貝塚女子バレーボールチームが日本代表として1964年の東京オリンピックに出場し「東洋の魔女」と呼ばれ見事に金メダルに輝く事になりました。

当時は日本リーグを制したチームが世界大会に日本代表として出場することが普通だったようです。

当時の考え方

1964年東京五輪の次の1968年のメキシコシティ五輪では男女とも金メダルを逃すことから、日本代表の強化についての考え方の見直しが進みました。

その当時は、3つのパターンの代表が存在していました。

  • 企業の単独チーム
  • 企業の単独チーム+数名の補強
  • 選抜チーム

この3チームが日本代表として国際試合を行うことが有りました。

バレーボールは、チームの連帯感、磨き抜かれたコンビネーション、阿吽の呼吸などが大事とされているスポーツでしたので企業単独チームの方が良いいう考え方が強く用いられていました。

しかしながら、この先の日本のバレーボール界の発展を考えると、一つの企業に優秀な選手を集めて強化するよりも、国内のチーム単位での競争を促し、

そこから各チームの優秀な選手を選抜するのが良いとの考え方に変わっていきました。

全日本と呼ばれるようになったのは

さきほど述べましたが、昔にはバレーボールの日本代表には3種類の代表が存在していました。

しかしながら、企業チームが単独で国際大会に出場するより、

選抜チームとして日本各地の全日本から優秀な選手を選抜して日本代表として世界で戦うチームを作るとのことから、全日本と呼ばれるようになったようです。

現在、どの団体競技でもこのような選抜チームが日本代表として世界で戦っていることが普通ですが、

バレーボールに関しては昔から人気のスポーツで、企業単位のチームが世界で活躍したことから、

企業チームとは分けた言い方の日本代表との意味で全日本と呼ばれ、それがその先長い間にかけて親しまれてきたことのようです。

こんな意見も

はっきりとした出所はわかりませんが、こんな意見もありました。

全日本と呼び続けるのは、バレーボールの代表チームを応援する時に「ニッポン、チャチャチャ」「ニッポン、チャチャチャ」と応援しますよね。

全日本を「ぜんにほん」と読むのではなく「ぜんにっぽん」と読むことからこの応援ができ、

しかもこの応援こそが全日本のバレーボールチームを応援する代名詞であることから、

全日本(ぜんにっぽん)と呼ばれ続けてきたとの意見もきいたことがあります。

この意見も個人的にはわかりやすくて好きです。

全日本と呼ばなければいけないのか?

日本バレーボール協会も全日本と呼んでいましたし、全日本を呼んでほしいとのことは全くなく、NHKでは日本代表と呼んだり、民放放送局は全日本と呼んだりしていましたので、決まりとしては全くありませんでした。

2020年東京オリンピックに向けては。

今回、調べていくうちに、2020年の東京オリンピック(延期になりましたが)に向けては、「全日本」ではなく「日本代表」と呼んでと推奨しているようでした。

個人的には「全日本」は、今バレーボールだけですので、是非とも全日本を残していってもらいたい気持ちもありますね。

まとめ

なぜ、バレーボールは全日本と呼ぶかについては、昔からの企業チームと選抜チームとの違いから派生していることがわかりました。

2020年東京オリンピックに向けては、日本代表との呼び方を推奨しているようですね。

バレーボールの人気と歴史が深く関わってきていることがよくわかりました。

今回は最後までお読みくださり有難うございました。

今後も有益な記事を投稿していきますので何卒宜しくお願いします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました